声を出すと空気が振動します。空気が振動するとマイクの中の部品が振動します。その振動を電気信号に変換します。これがマイクの動作原理。
空気の振動だけで細かく動くような部品ですから、直接風が当たればものすごく動いちゃうワケで‥‥‥これすなわち、昨日の「音が大きすぎて波形が振り切れた状態」と同じなのです。
特に「T」「S」などで始まる声は、声を出す前に息が勢いよく出てしまいがちです。これがマイクの中身を大きく動かしてしまうと、「ポップノイズ」「吹かれ」と呼ばれる音割れを発生させてしまいます。
では、ポップノイズを発生させない方法は、と言いますと‥‥‥ある程度は入力レベルの調整で軽減できますが、基本的な回避方法は「息を当てないこと」なのです。
発声のしっかりした人はムダな息を出さないのでポップノイズが発生しません。ロウソクの火を揺らさずに歌ってる映像、見たことないですか? あれはムダな息が出ていないからできる芸当なのです。いや、芸じゃないんですが‥‥‥;
とは言え、歌のジャンルによっては息も表現要素だったりしますし(それでもうまい人はコントロールするんですけどね;)そもそも私たちがそんなプロの技を一朝一夕で習得できるワケがありません。では、私たちでもできる簡単なポップノイズ回避方法はと言いますと‥‥‥
2日に分けてお届けした音割れのお話。いかがでした? 余分なトコが多くてすみません; まぁ対策の部分は間違ってない‥‥‥と思うので、お役には立てるんじゃないかと思います。それでは今回はこれにて〜。